ベージュ&クリームのツイードジャケット
4つのポケット、ゴールドのCCボタン、裾のチェーンを備えた一着。ネックタグ裏には通し番号「53606」が確認できます。
ジャケットの詳細を見る完成した一着だけを見ても、その背後にある時間までは見えません。何度も身体へ合わせ、ほどき、縫い直し、刺繍やブレードを重ねていく。シャネル CHANELのオートクチュールを、歴史、アトリエの手仕事、公式映像、そして当店が扱うジャケットとワンピースから見ていきます。
ガブリエル・シャネルは1915年、ビアリッツに最初のクチュール ハウスを開き、初のオートクチュール コレクションをデザインしました。1918年にはカンボン通り31番地へクチュール ハウスを構え、ブティック、サロン、アトリエを一つの建物に集めます。
そして1954年、ガブリエルはクチュールへ復帰しました。パレ・ガリエラが示すように、この復帰は彼女自身のファッション観を改めて宣言するものでした。軽く織られたツイード、動きやすい袖、身体を締めつけないジャケットとスーツ。華やかさのために自由を手放さないという考えが、後のシャネルを象徴する形になります。
現在もシャネルのオートクチュールは、パリのカンボン通り31番地を中心に制作されています。公式資料では、構築的なジャケットやスーツを担う3つの「タイユール」と、ドレスや柔らかな素材を扱う2つの「フルー」、さらにブレードを専門に作る「ガロン」のアトリエが紹介されています。
一着はすべて手仕事で仕立てられ、複雑な作品では数百時間を要します。刺繍、羽根、花、ツイードなどには、ルサージュやルマリエをはじめとする専門工房の技術も加わります。デザイン画は、アトリエの手を通して初めて、身体の上で動く服になります。
2015年春夏の公式メイキングでは、完成したランウェイルックの手前にある縫製と装飾の工程が映し出されます。遠目には一つの面に見える部分も、近づけば小さな手仕事の積み重ねです。
CHANEL公式|Savoir-faire of the Spring-Summer 2015 Haute Couture Collection
2016年春夏は、木格子の建物と庭園を思わせる会場に、自然素材の発想を持ち込みました。木片はビーズやスパンコール、立体的なフリルへ変わり、紙や有機繊維も使われています。フィナーレのブライダルルックにはワイルドコットンが用いられました。
素朴な素材をそのまま見せるのではなく、シャネルのツイードジャケット、ドレス、スーツの輪郭へ組み込み、オートクチュールの技術で別の表情に変える。このコレクションは、今見ても「素材の価値は何で決まるのか」を考えさせます。
CHANEL公式|Savoir-faire of the Spring-Summer 2016 Haute Couture Collection
ファッションジャーナリストで映像作家のLoïc Prigentが訪ねたのは、シャネルのオートクチュール アーカイブ。作品を遠くから眺めるのではなく、ディテールへ近づきながら、その面白さをテンポよく伝えてくれます。
知識を並べるだけでなく、服を見つけた瞬間の驚きまで映像に残す。ファッションの裏側をここまで近く、しかも楽しく見せてくれるチャンネルは、なかなかありません。
字幕は英語・フランス語がYouTubeの設定から表示できます。
Loïc Prigent|Xclusive CHANEL: The SECRET Archives of Haute Couture!
Loïc Prigentのチャンネルには、ショーの舞台裏やフィッティング、アトリエの会話まで、服が生まれる瞬間を追った映像がそろっています。
Loïc Prigent をチャンネル登録オートクチュールは同じ型を大量に作る服ではないため、細部も一着ごとに異なります。当店が実際に扱う2点からも、その違いをご覧いただけます。
4つのポケット、ゴールドのCCボタン、裾のチェーンを備えた一着。ネックタグ裏には通し番号「53606」が確認できます。
ジャケットの詳細を見る
「COCO CHANEL」の刻印が入ったゴールドボタンと、取り外し可能なホワイトカフスが印象的。静かなネイビーに、仕立ての存在感が残ります。
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