カール・ラガーフェルド期のシャネル CHANEL 2017年クルーズ(17C)が選んだ舞台は、キューバのハバナ。2016年5月3日、パセオ・デル・プラドをランウェイにして、街の空気まで巻き込むショーが始まりました。
CHANELにとってキューバで初めて開かれたファッションショー。ツイードジャケットやドレスに、ベレー帽、クラシックカーのプリント、鮮やかな色が重なり、パリのコードとハバナの開放感が一つの景色になったコレクションです。
シャネル CHANEL 17C|2017クルーズ、ハバナの街がランウェイに
会場は、旧市街と新市街の間を走るパセオ・デル・プラド。ゲストは色鮮やかなヴィンテージのオープンカーで到着し、沿道やバルコニーには街の人々が集まりました。
屋外のショーだからこそ、服だけでなく石畳、並木、建物、車、人の熱気までが背景になります。まずはこちらの映像から、17Cの空気を感じてみてください。
CHANEL 17Cのツイードジャケットとドレス|ベレー帽、クラシックカー、キューバの色
17Cを象徴する小物の一つがベレー帽です。きらめく黒のベレーに、カメリアを添えたパナマ帽。さらに、ハバナを走る1950年代のクラシックカーは、そのまま服のプリントへ姿を変えました。
色も印象的です。ピーチがかったピンク、レモンのようなオレンジ、グリーンを含んだブルー。強い色を使いながら、白、黒、ツイードと合わせることでCHANELらしい端正さへ戻しています。
キューバのムードを取り込みながら、最後はシャネルのジャケットやドレスとして成立させる。
土地の色やモチーフをそのまま写すのではなく、CHANELの服として着られるバランスへ整えているところに、カール・ラガーフェルド期らしい軽やかさがあります。
シャネル 17Cジャケットの軽さ|カール・ラガーフェルド期のスタイリング
ランウェイには、黒のスペンサージャケットと幅広の折り返しパンツ、レースやオーガンジーのミディ丈ドレス、マクラメやほつれ感のあるツイードを使ったロングドレスなどが続きます。
華やかな刺繍や装飾があっても、足元はブローグ、フラットシューズ、サンダル。Tシャツも合わせるため、きちんとしたCHANELジャケットが急に気負わない服に見えてきます。豪華さと日常的な軽さを同時に見せたスタイリングです。
ショー全体の流れはこちらの映像で。ジャケットからドレス、小物、フィナーレまで17Cの世界を通して見られます。
17Cコレクションのジャケット・コート・スーツ・ワンピース・セーターなど
17Cの柔らかな色使いを楽しめる、コットンニットのワンピースを2点。モデル着用画像で、シルエットと色の見え方を比べられます。
CHANEL 17Cの帽子・シューズ|クルーズを仕上げたアクセサリー
パールを飾ったベレー帽、花を添えた帽子、白黒のスペクテーターシューズ。服の印象が強い17Cですが、小物だけ追ってもハバナのムードとCHANELのコードが交差していることが分かります。
もう1本の映像も、17Cの細部を楽しみながらご覧ください。
最後に登場する淡いピンクジャケット入荷!
ほんのり黄みを帯びた淡いピンクに、シルク100%の軽やかな素材。オープンフロント、袖口のCOCOロゴ入りシルバーボタン、カメリア柄の裏地、裾チェーンまで、17Cらしい柔らかさとCHANELのディテールが同居するランウェイジャケットです。
17C 淡いピンクジャケットを見るCHANEL 2017クルーズのフィナーレ|17Cがハバナで見せた自由さ
ショーの最後は、モデルとミュージシャンが踊りながら進み、観客も巻き込む祝祭的なフィナーレへ。整然と歩いて終わるのではなく、ハバナの街の熱気と一緒にコレクションを締めくくりました。
端正なツイードジャケットにTシャツやフラットシューズ。パールにベレー帽、そこへクラシックカーのプリント。相反しそうなものを軽々と同居させた17Cは、カール・ラガーフェルド期のシャネル CHANELらしい、遊びながら崩さないクルーズです。



