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この8枚を見ていると、こちらまで気持ちが明るくなりませんか。2004年クルーズのシャネル(04C)は、カール・ラガーフェルドが「Candy Land」と名づけた、甘く軽やかなコレクションです。
わたあめのようなピンク、レモンイエロー、ピスタチオグリーン。そこへアイスクリーム柄まで登場します。天才的なカールの遊び心が満載で、見ているだけでワクワクする作品ばかりです。
アイスクリーム柄をシャネルの服にのせる——その発想だけでも楽しいのですが、実際の仕上がりは決して子どもっぽくありません。トップスやスカート、ホルターネックドレス、バッグ、ビーチサロンへ軽やかに広げながら、ジャケットやスーツにはシャネルらしい端正な輪郭をきちんと残しています。
だから、甘い色を思い切り楽しんでも大人の服として成立するのですね。可愛さと品のよさ、その両方を一着の中にすっと収めてしまうところに、カール・ラガーフェルドらしい巧さを感じます。








ミントブルーのツイードジャケットや、淡いピンクのカーディガン。こんな優しい色を顔まわりへ持ってくると、肌までふわっと明るく、表情もやわらかく見えます。鏡をのぞいたとき、まるで数年若返ったような気持ちにさせてくれる——大人にとって、とても嬉しいカラーです。
パステルは甘すぎるかも、と感じる方は、全身で着なくても大丈夫。04Cの写真のように白いパンツやデニムを合わせると、ぐっと気軽になります。まずはジャケットやカーディガンで顔まわりに一色、という取り入れ方なら、普段の装いにも無理なくなじみます。
遊び心は服だけでは終わりません。1920年代を思わせるクロシェ帽、夏らしいハイヒールサンダル、半透明のピンクサングラス、コットンのサンハット。星形イヤリング、ジュエルベルト、ハート形のCCブローチまで、次々と楽しい小物が登場します。
柄の服を着る日は、プリントの中から一色だけを拾って小物へつなげると、全体がまとまりやすくなります。反対に、服を白やデニムでシンプルにして、04Cらしい色やアクセサリーを一点だけ楽しむのも素敵。カールの自由な発想は、今のワードローブにも取り入れやすいヒントをたくさん残してくれています。
そして、このアイスクリーム柄には素敵な後日談があります。2025年、Vogueはベッカ・ブルームが自身のリハーサルディナーに、このモチーフを使ったカール・ラガーフェルド期のヴィンテージCHANELドレスを選んだと紹介しました。
アイスクリームは彼女の大好物で、二人の最初のデートにもつながる思い出だったそうです。可愛いから、だけではなく、自分の物語と重ねて選ぶ。20年以上前のドレスが、特別な日のための一着としてもう一度輝くなんて、ヴィンテージCHANELならではの楽しさです。
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