カール・ラガーフェルド期のCHANEL 2001年春夏(01S)「FULL CIRCLE」は、2000年を締めくくるショーとして発表されました。色は強いのに、服は驚くほど軽く見える。その理由は、円、透明感、光を一つの流れとして扱ったことにあります。
ネオンの階段に浮かぶCHANEL 01Sの円
カルーゼル・デュ・ルーヴルには、赤、ピンク、青、コーラル、紫に光る階段が組まれました。モデルは光の上を歩くように進み、会場そのものが01Sの色彩を動かす舞台になります。
フルショーでは、ネオンの背景と服の透け方、鮮色を置く位置を続けて確認できます。
FULL CIRCLEを作るプリント、タイツ、丸いバッグ
円はプリントだけでなく、透明なブラウス、ドレス、スカート、タイツへ反復され、丸いバッグにもつながります。同じ形を大きさや透け具合を変えて重ねるため、多色でも視線が一か所に詰まりません。
CHANELのコードを顔まわりと指先まで広げる
チュールのベール、グローブ、ネイルにはCocoを想起させる細部が現れ、特別な輝きのバーニッシュも使われました。ジャケットやツイードだけでなく、顔まわりと手元まで一つのリズムでつなぐのが01Sの特徴です。
CHANEL 01Sのツイードジャケットに見る仕立てと軽さ
色が強い作品ほど、ツイードの厚み、目の詰まり、縁取りの細さが輪郭を整えます。面を保つ部分と、透けや細いトリムで軽さを逃がす部分を分けて見ると、01Sのジャケットが派手さだけで終わらない理由が分かります。
円と鮮色を今の着こなしへ移すなら
円柄や鮮色は一着に絞り、ほかを無地にすると取り入れやすくなります。01Sらしさは色の量ではなく、素肌、透け、細い縁取りで余白を残すことにあります。
01Sコレクションのジャケット・コート・スーツ・ワンピース・セーターなど
01Sのジップジャケット1点とベスト3点を見比べられます。