シャネルのジャケットはどこまで直せる?CHANELお直し前の実寸・縫い代とブティック修理

シャネルのジャケットはどこまで直せる?CHANELお直し前の実寸・縫い代とブティック修理

気に入ったシャネルのジャケットが、ちょうど自分のサイズとは限りません。

CHANELのジャケットやワンピースをお直しして着るなら、購入前の実寸と縫い代、直したい場所、相談先を分けて考えると整理しやすくなります。

シャネル CHANEL ジャケットのサイズ直しは、タグより実寸を比べる

同じCHANELサイズ38でも、肩がコンパクトなもの、身幅にゆとりがあるもの、ウエストが絞られたものなど、着用感はデザインによって変わります。ジャケットは肩幅、身幅、袖幅、アームホール、着丈の組み合わせで全体の印象も変わります。

タグサイズ

同じ38でも着用感はデザインで変わります。

実寸比較

手持ちの服と商品実寸を同じ位置で比べます。

希望箇所

どこを何cm直したいかを具体的にします。

ジャケットのバスト4cm差は大きい? 実際は「1cm × 4箇所」

以前、「前回購入したジャケットはサイズ40、今回は36。実寸を見るとそれほど差はないけれど、やはり小さいのでは?」というご相談がありました。

たとえば、ジャケットのバスト一周の実寸に4cmの差がある場合、前後左右の4箇所に分けて考えると、1cm × 4箇所の違いです。

4cmが一箇所だけで変わるわけではないため、各部分で見るとわずか1cm。数字の印象ほど大きな違いではないこともあります。

ただし、着用感には肩やアームホール、デザインも関係します。最終的には、手持ちのジャケットと商品ページの同じ位置を測って比べるのが確実です。

CHANELのお直しは、縫い代の幅より「どこを直すか」

身幅を出すなら脇や背中側、袖幅なら袖の縫い線、ウエストならラインの出方が関係します。縫い代が「何cmあるか」だけでなく、必要な場所に残っているかを見ることが大切です。

当店で確認できる範囲

ご希望があれば、商品を傷めない範囲で縫い代や縫い線の状態を確認しています。裏地を開く必要があるものや、厚手のコート、ベルベット、芯地や裏側の構造が複雑なものは、正確に確認できない場合があります。

CHANEL tweed jacket alteration in a tailoring atelier

シャネルのジャケットを大きくする場合と、小さくする場合の違い

小さくする場合

余分な部分を詰めます。ただし、肩、袖、ポケット、ブレード、裾チェーンの位置まで考えないと、元のシルエットが変わります。

大きくする場合

内側の縫い代を使います。必要な場所に生地が残っていなければ対応できず、表へ出した生地に折り跡や色差が見えることもあります。

「2サイズ」「3サイズ」という数字だけでは決められません。

身幅、ウエスト、袖、肩のどこを何cm変えたいかを、実物と一緒に見てもらうのが確実です。

CHANEL tweed jackets inspected before alteration

CHANELブティックの修理と、街のお直し屋さんは役割が違う

CHANEL公式の「CHANEL & moi」は、プレタポルテのケア、調整、お直しを案内し、元のデザインに忠実な調整を掲げています。好みの別パーツへ替える、白いレースを黒いレースに変えるといった希望は、補修よりデザイン変更に近い内容です。

CHANELブティック

元のデザインに忠実なケア、修理、サイズ調整について、製品を見せて相談します。

街のお直し屋さん

元のデザインを保つことを重視するブティックとは異なり、街のお直し屋さんや百貨店のリフォームサービスでは、デザインを多少変えてでも自分の好みに近づけたいという希望に、比較的柔軟に対応してもらえることがあります。

洋服を長く楽しみたい女性にとって、困ったときに頼れる腕のよいお直し屋さんを一軒見つけておくのは、とても心強いもの。いわば、洋服の「駆け込み寺」です。

実際にあったご相談

白いレースを黒へ変更したいというご希望がブティックで受けられず、それを理由に返品を希望されたケースがありました。「ブティックで相談できる」と「希望どおりにデザインを変えられる」は同じ意味ではありません。

銀座のCHANELブティックへ持ち込んだ時

当店が、日本国内のブティックで購入されたものではない品を持ち込んだ時は、販売スタッフがアトリエ担当者と相談しながら、細かな仕様を確認してくださいました。

日本ではCHANELの洋服もオンライン修理に出せる?

プレタポルテは、オンライン修理申込の対象外です。

CHANEL公式では、洋服のサイズ調整や修理について、ブティックへ予約のうえ製品を持参して相談するよう案内しています。

CHANEL tweed jacket fit and tailoring inspection

本物のCHANELでも、ブティック修理を受けられない場合がある

ブティックへの持ち込みで分かったこと

当店のリピーター様からは、以前オンラインで購入したジャケットをサイズ直しのためにブティックへ持ち込み、その時に正規品ではないと分かったというお話を伺いました。

ただし、修理を断られたという事実だけで、偽物とは断定できません。

タグや受付条件

ブランドタグ、サイズタグ、素材タグの状態を心配する海外のお客様もいますが、受付条件は国やブティック、希望する作業によって確認が必要です。相談する店舗へ、タグの状態と修理内容を伝えるのが確実です。

ヴィンテージの部品

当時と同じボタン、ツイード、裏地を用意できるかは個別判断です。正規品であっても、同じ部品が残っていない、元の状態を保った補修が難しいという理由はあり得ます。

CHANEL修理の費用・納期は、実物確認のあとに決まる

現在の費用と納期は、品物の状態と作業内容を確認したうえで見積もられます。

購入前または持込前には、次の情報をまとめておくと相談が進みやすくなります。

  • 現在の商品実寸と、お手持ちの服の実寸
  • 肩、身幅、袖、ウエスト、着丈のどこを直したいか
  • 何cm出したい、または詰めたいか
  • 確認できる範囲の縫い代、ブランドタグ、サイズタグ、素材タグ
  • 商品全体と、直したい場所が分かる写真

好きなデザインを見つけたあと、実寸と縫い代を確認し、その情報を持って信頼できる相談先へ聞く。この順番なら、購入後に「思ったより直せなかった」と分かるリスクを減らせます。

参考資料

CHANEL公式「CHANEL & moi」

CHANEL公式「オンライン リペア & ケア サービス」

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