シャネルのボタンは小さなジュエリー|CHANELのCC・獅子・宝石ボタン

シャネルのジャケットを手にしたら、少しだけ近づいて見てみてください。袖口やポケットに並ぶボタンが、思いがけないほど凝っていることがあります。

CCだけではありません。獅子、カメリア、パール、色ガラス、クリスタル。小さな丸の中に、その一着のムードがぎゅっと詰まっています。

まずは、ボタンだけを眺めてみませんか

黒いツイードに銀色のCC、紫の織り地に金色の獅子、白い生地にきらめくジュエルボタン。同じシャネルでも、並べてみると表情は驚くほど違います。

下の一覧は、TC JAPANが撮影してきたCHANELボタンのほんの一部。今回は、ボタンが大きく見える写真を中心にご覧いただけるPinterestボードを表示しています。


白ツイードのクリスタル、紫ツイードのゴールド、黒地に浮かぶカメリアなど、ボタンそのものがよく見える写真を集めています。

もっと近くで、もっとたくさん

CC、カメリア、獅子、ジュエルボタンなど、TC JAPANが撮影したボタンをまとめてご覧いただけます。

TC JAPANのCHANELボタン特集を見る

CCの次に獅子、その次は宝石。見始めると止まりません

いちばん分かりやすいのは、やはりCCマーク。けれど、そこで終わらないのがシャネルです。

ガブリエル シャネルの星座にちなむ獅子は、スーツのボタンにも繰り返し登場してきたモチーフ。カメリアやチェーン、パール調の装飾、色ガラス、クリスタルも加わり、シーズンごとに小さな世界が作られます。

黒いツイードなら、金色のボタンがきりりと効く。淡い色のワンピースなら、透明感のある装飾が光を拾う。ボタン単体で目立つのではなく、生地やトリミングと一緒になって、服の表情を完成させているのです。

シャネルの服にボタンを届けてきた、パリの工房デリュ

この小さなパーツの背景には、1929年創業の装飾工房デリュ(Desrues)があります。

1960年代、ジョルジュ・デリュはガブリエル シャネルのスーツを飾る最初のボタンコレクションを制作。長い協業を経て、工房は1985年にCHANELの傘下へ入り、のちにメティエダールを形づくる最初の工房となりました。

制作風景も興味深く、手作業の試作に、デジタル設計、機械加工、鋳造、めっき、ガラス加工、組み立てが重なります。「全部が最初から最後まで手作り」と単純に言うより、職人の手と現代技術が一緒に働いている、と考えるほうが実像に近いでしょう。

1964年、CCがボタンに登場

メトロポリタン美術館の解説では、交差するCCマークがシャネルスーツのボタンに初めて現れたのは1964年。今ではひと目でCHANELと分かる印ですが、最初からずっと同じだったわけではないのです。

グリポアの宝石ボタンは、光までデザインする

色ガラスが光を抱え込むようなグリポアの装飾は、ツイードジャケットをジュエリーのように見せてくれます。とはいえ、色ガラスに見えるボタンを、外観だけで何でも「グリポア製」と断定することはできません。

工房の物語や色ガラスの魅力は、専用記事で写真とともにじっくりご紹介しています。

人気の2008A、きれいに見えるCCボタンにも要注意

人気の高い2008年秋冬(08A)のリトルブラックジャケット。すっきりした黒の中でCCボタンが映える、素敵なモデルです。

ただ、TC JAPANが実物を検品してきた中には、CCマークのボタンに肉眼では気づきにくい微細なクラックが入っている個体が少なくありません。そのまま使い続けると亀裂が広がり、ボタン自体が割れてしまうことがあります。

CHANEL 2008A little black jacket AI model image
2008A リトルブラックジャケット
AIモデル着用動画

ボタンクラック検品

正面からはきれいでも、光の角度を変え、拡大して初めて見える線があります。TC JAPANでは一つひとつルーペを使い、表面、縁、CCマークの周辺まで丁寧に確認します。

TC JAPANがボタンまで厳しく検品する理由

「本物であること」と「気持ちよく長く着られること」は、同じではありません。

CHANELの正規品であっても、使われている素材、肩パッド、ボタンの種類や状態によっては、当店で取り扱わないことがあります。ボタンが揃っているかだけでなく、ぐらつき、欠け、変色、微細なクラックまで確認。表地の風合い、トリミングの摩耗や切れ、肩のライン、裏地も、一点ずつ見ていきます。

TC JAPANは16年以上、シャネルの洋服を専門に扱ってきました。発売当時の素材感や縫製仕様、年代ごとに起こりやすい変化を知っているからこそ、写真では分かりにくい違和感にも目を配ります。

小さなボタンにルーペを当てるのは、少し地味な作業です。でも、そのひと手間が一着の安心を支えます。品質に確信を持てるものだけをご紹介する。それが、TC JAPANの変わらないこだわりです。

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