「迷ったら、黒。」シャネル CHANEL リトルブラックジャケット|ツイードの魅力と失敗しない選び方

「迷ったら、黒。」シャネル CHANEL リトルブラックジャケット|ツイードの魅力と失敗しない選び方

黒のシャネルジャケット。

たったそれだけなのに、なぜか目が止まる。派手ではないのに普通ではなく、きちんとしているのに堅くなりすぎない。その絶妙なバランスが、リトルブラックジャケットの魅力です。

「黒だから合わせやすい」で終わらないのが、CHANELの黒。

ツイードの表情、トリムのライン、ボタンの存在感、肩と丈のバランス。同じブラックでも、選ぶ一着によって印象は驚くほど変わります。

シャネルのリトルブラックジャケットとは?黒ツイードの正体

「リトルブラックジャケット」は、黒を基調としたシャネルらしいクラシックジャケットを表す言葉として広く使われています。

一方、CHANEL公式史に登場する「The Little Black Jacket」は、カール・ラガーフェルドとカリーヌ・ロワトフェルドが一着の黒いジャケットを約100通りのポートレートで再解釈した写真プロジェクトの名称です。

着る人も、合わせる服も、雰囲気も違う。それでもジャケットの芯は失われない。このプロジェクトは、シャネルの黒ジャケットが持つ振り幅の広さを、とても分かりやすく見せてくれました。

黒のワンピースと合わせれば静かなエレガンス。

白いTシャツとデニムなら、肩の力を抜いた日常着に。カーディガンのように羽織れて、スーツのように全体を整えてくれるところが、このジャケットの強さです。

CHANEL公式映像で見る、リトルブラックジャケットの自由さ

CHANEL公式の展覧会映像では、同じ黒いジャケットが、人物ごとにまったく違う表情を見せます。

クラシックをそのまま保存するのではなく、着る人に合わせて更新していく。黒だからこそ、顔立ちや姿勢、アクセサリーまで鮮明に見えてきます。

出典:CHANEL公式ヒストリー「The Little Black Jacket」展

ミランダ・カーに学ぶ、ブラック ツイードジャケットの着こなし

黒のシャネルジャケットは、フォーマルな日だけの服ではありません。

ミランダ・カーのクローゼット動画では、2008年秋冬のブラックジャケットをお気に入りの一着として紹介しています。インナーとボトムをすっきりまとめ、主役を一つに絞る。クラシックなツイードを重く見せない好例です。

CHANEL 08A black tweed wool jacket

ARCHIVE PIECE · 2008 FALL WINTER

ミランダ・カーが愛用した08A リトルブラックジャケット

ノーカラー、4ポケット、メタリックなトリム。ワンピースにもデニムにも合わせやすい、カール・ラガーフェルド期のブラック ツイードジャケットです。

こちらの個体は現在完売していますが、商品ページでディテールをご覧いただけます。

08Aジャケットの詳細を見る

私が2017年クルーズの黒ジャケットを何度も着る理由

こちらは、私自身がよく着ていた2017年クルーズのリトルブラックジャケットです。

当時1,990円で買ったASOSのブルーデニムでも、さっと羽織るだけで、ぐっとおしゃれに、かっこよく見える。合わせる服がどんなに手頃でも、全体が一瞬で決まります。

迷った日に何度も手が伸びるから、着る回数まで考えると本当にコスパがいい。特別な日にしまっておくのではなく、いつもの服を格上げしてくれる頼れる一着です。

CHANEL 17C black cotton denim collarless jacket on model

AVAILABLE · 2017 CRUISE

17C ブラック ノーカラージャケット

シンプルなデニムにも、白いワンピースにも。動画と商品ページで、シルエットや細部をご覧いただけます。

17Cジャケットの商品詳細を見る

シャネルのブラックジャケット選び|失敗しない4つの確認ポイント

黒は合わせやすい色ですが、どの一着でも同じように見えるわけではありません。まずは、どんな場面で着たいかを考えると選びやすくなります。

どんなリトルブラックジャケットを選ぶ?

控えめに着たいなら装飾少なめ。華やかに着たいなら、ボタンやブレードに存在感のある一着を。

毎日にも使いたい軽めのツイード、短すぎない丈、シンプルなデザイン。

きちんと着たいノーカラー、落ち着いたボタン、すっきりしたライン。

華やかに見せたいラメ入り、ブレード付き、印象的なボタン。

長く大切にしたい流行に寄りすぎない形、状態のよい一着。

【購入時の注意点】見た目がきれいでも、細部は要確認です。

市場に流通するプレオウンド品には、ボタンの微細なクラックや変色、表地の風合いの低下、トリムの摩耗や切れが見られることがあります。こうした変化は一見では分かりにくく、セラーや購入者が気づかないまま扱っているケースも少なくありません。

当店はシャネルの洋服を15年以上専門に取り扱い、発売当時の素材感や縫製仕様、経年変化の傾向を確認してきました。その経験をもとに、ボタン、表地、トリム、裏地まで一点ずつ検品し、品質に確信を持てる洋服を選んでいます。

1.ツイードがつくる「黒の表情」

マットな黒、艶のある糸を織り込んだ黒、ラメが光る黒。柔らかなツイードならやさしく、輪郭のはっきりした生地ならシャープに見えます。

2.ワンピースとパンツで変わる丈のバランス

短めの丈は軽やかで、ワンピースやハイウエストのボトムと好相性。長めなら落ち着いた印象になります。タグの表記サイズだけで決めず、お手持ちのジャケットと実寸を比較してください。

3.ボタンとトリムは商品写真で細部まで

黒ジャケットは装飾がよく見えるため、ボタンとトリムが印象を大きく左右します。欠け、変色、ゆるみ、切れの説明が分かりにくい場合は、購入前に確認しておくと安心です。

4.表地だけでなく裏地の状態も確認

表地の風合いに加え、裏地のシミやツレ、裾チェーンの状態も確認したいポイントです。当店では見える部分だけでなく、裏側まで一点ずつ検品しています。

CHANELジャケットの仕立てはどう違う?公式動画で見る職人技

黒は色の情報が少ないぶん、シルエットと仕立てがよく見えます。

CHANEL公式の「Haute Couture – Inside CHANEL」は、カール・ラガーフェルドのスケッチから、アトリエで一着のジャケットが完成するまでを追った映像です。完成した形だけでなく、そこへ至る工程を見ると、シンプルな黒ジャケットがなぜ強い存在感を持つのかが伝わってきます。

何かを足し続けなくても、着る人をきれいに見せる。ミランダ・カーの着こなしも、17Cブラックジャケットのスタイルも、その魅力を別の角度から見せています。

迷ったら、黒。ただし選ぶときは、黒という色だけでなく、ツイード、丈、ボタン、トリム、そして現在の状態まで。そこに、その一着らしさが表れます。

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