最終更新:2026年7月16日
シャネルのバッグには、「変わらないところ」と「意外に変わっているところ」があります。
ブラックのキルティング、チェーン、フラップ、ダブルC。何十年も見慣れているはずなのに、今見ても古く感じません。
その一方で、最近のシャネルからは、柔らかく体になじむ大型バッグや、気軽に肩へ掛けられるホーボー型も登場しています。
今回は、CHANEL 25などの新作、クラシックフラップの価格、ヴィンテージやプレオウンドの選び方まで、最近のニュースをもとに分かりやすく見ていきます。
目次
シャネルバッグはなぜ一目でCHANELと分かる?
シャネルバッグを見たとき、ロゴをよく確認する前から「シャネルらしい」と感じることがあります。
それは、キルティングやチェーン、フラップなど、昔から繰り返し使われてきた特徴があるからです。
バッグ全体の形が新しく変わっても、こうした見慣れた特徴が残っていると、自然にシャネルのバッグだと分かります。
代表的な「2.55」は、ガブリエル シャネルが1955年に考案したバッグです。肩に掛けることで両手を自由に使えるように作られました。
今ではチェーンバッグは珍しくありませんが、当時の女性にとって、バッグを手で持ち続けなくてもよいという考え方は、とても実用的だったことが分かります。
現在のシャネルでも、この考え方は消えていません。チェーンやキルティングを残しながら、バッグをより柔らかくしたり、大きくしたり、持ちやすい形へ変えています。
なるほど、と思うところ
シャネルらしさは、バッグの形だけで決まるのではありません。キルティング、チェーン、フラップなど、長く使われてきた特徴がいくつか重なることで、ひと目でシャネルらしく見えるのです。
新作CHANEL 25バッグが今っぽく見える理由
2025年に登場し、現在もシャネルが大きく紹介しているバッグの一つが「CHANEL 25」です。
キルティングレザー、レザーを編み込んだチェーン、ダブルCというシャネルらしい特徴を持ちながら、形は柔らかく丸みのあるホーボー型です。
前面には二つのポケットがあり、クラシックフラップよりも、少し気軽に持てる印象があります。
クラシックフラップが、形をきれいに保ちながら持ちたいバッグだとすれば、CHANEL 25は、荷物を入れたときの自然な膨らみや、肩に掛けたときの柔らかな形も楽しむバッグといえそうです。
広告キャンペーンにはマーゴット・ロビーとカイリー・ミノーグが出演し、新しいミニサイズも紹介されています。
カイリー・ミノーグの映像を担当したのは、25年前にミュージックビデオ『Come Into My World』を手掛けたミシェル・ゴンドリーです。「25」という数字を過去の作品と重ねた、少し遊び心のある企画になっています。
ただし、ここは分けて考えます
CHANEL 25が現在大きく紹介されていることは事実ですが、将来クラシックフラップと同じ定番になるかどうかは、まだ分かりません。今人気があることと、何十年も残ることは別です。
シャネル クラシックフラップの価格はなぜ上がった?
最近のシャネルバッグを見て、多くの人が驚くのがクラシックフラップの新品価格です。
Reutersが紹介したUBSの調査によると、シャネルのクラシックなキルティング・フラップバッグは、2010年以降に価格が3倍を超える水準まで上昇しました。
ここまで価格が上がると、「昔のシャネルバッグも全部高くなっているのでは」と考えたくなります。
しかし、ヴィンテージやプレオウンドの相場は、それほど単純ではありません。
同じブラックのチェーンバッグでも、モデル、サイズ、素材、金具、製造時期、角擦れ、型崩れ、内側の状態、付属品によって価格は変わります。
また、高い価格で販売されていることと、その価格で実際に売れることも同じではありません。
シャネルバッグの相場を見るときのポイント
「昔はいくらだったか」だけでなく、同じモデル、同じサイズ、近い状態のバッグが現在いくらで販売されているかを比べた方が、実際の相場に近づきます。
シャネルバッグの保管とケア|ラムスキンの注意点
同じ年代のシャネルバッグでも、とてもきれいに見えるものと、型崩れや傷みが目立つものがあります。
その違いは、使った回数だけではありません。バッグへ物を詰めすぎていたか、湿気の多い場所へ置かれていたか、チェーンが革へ当たったまま保管されていたかによっても変わります。
CHANEL公式では、内容物を入れすぎないこと、強い光や湿気を長時間避けること、濡れた場合は柔らかい布で軽く水分を取ることなどを案内しています。
保管するときは、型崩れを防ぐために柔らかい紙類を入れ、チェーンやストラップを包み、革へ直接当たり続けないようにします。
特にラムスキンは、柔らかさと手触りを残すため、保護処理が最小限に抑えられていると公式に説明されています。そのため、摩擦、角の擦れ、色移りには注意が必要です。
柔らかく美しい素材ほど、何も気にせず使えるわけではありません。ラムスキンの魅力と扱いの難しさは、切り離せない関係にあります。
シャネルバッグの選び方|価格より先に見るポイント
新作、値上げ、希少モデル。シャネルバッグには、つい気になるニュースがたくさんあります。
しかし、実際にヴィンテージやプレオウンドのバッグを選ぶときは、ニュースよりも一点ごとの確認が重要です。
- 名称だけでなく実寸を見る:ミニ、マキシ、ジャンボなどの呼び方だけで判断せず、横幅、高さ、マチ、チェーンの長さを確認します。
- 写真を拡大する:角、底、フラップの内側、チェーンと革が接触する部分、バッグの内側を確認します。
- 素材を確認する:ラムスキンとグレインドカーフスキンでは、見た目、手触り、傷の目立ち方が異なります。
- 補修や加工の有無を見る:色補修や再加工が行われている場合は、元の革とは色や手触りが変わっていることがあります。
- 説明と保証内容を読む:商品説明と実物が異なった場合の対応も、購入前に確認します。
シャネルバッグの面白さは、最新作だけにあるのではありません。
何十年も前のブラックのジャンボバッグを見て、今でも格好いいと思えること。その一方で、同じキルティングとチェーンを使ったCHANEL 25が、まったく違う雰囲気に見えること。
昔からの特徴を残しながら、時代に合わせて少しずつ形を変えているところに、シャネルバッグの面白さがあります。
価格が今後上がるかどうかよりも、実際に持ちたいと思えるか。自分の服に合わせやすいか。そして、その一点の状態と価格に納得できるか。
ニュースを知ったうえで、最後はバッグそのものを見る。それが、ヴィンテージやプレオウンドのシャネルバッグを楽しむ一番分かりやすい方法です。
シャネルバッグに関する参考資料・出典
本文中の新作バッグ、価格、歴史、保管、ケアに関する記述は、以下の公開資料を2026年7月16日に確認して作成しています。